フリーライダーは 〔生活・経済学・所得〕

(1)活動に必要なコストを負担せず利益だけを受ける人、(2)不労所得者を意味する。

経済学では、ことに公共財のように非排除性があるサービスについて、便益は享受しているのに対価(供給のための費用)を支払わない者を指す用語である。

一般に、物財やサービスは、対価を支払った者に限り便益を受けることができる。これを財の排除性という。

しかし、他の経済主体に有利に働く正の外部性を有する財のなかには、公共財や情報財のような排除性を有しない財がある。

たとえば純粋公共財である消火活動や治安・国防などは、対象になる利用者を限定することが難しい(非排除性)。

誰かが費用を負担してサービスを供給すれば、負担していない人も便益を受けられる。

結果として、供給のための費用を負担する誘引は働かず、みながただ乗りをしようとするようになる。

そのため、市場経済に任せた場合、これらの正の外部性を伴うサービスの供給が著しく過少になるという問題が生じる。しかしながら、必要不可欠なサービスである。

そこで租税により、便益に関わらず広く負担を募り、公共サービスを提供し社会的需要を満たす。

これらのサービスを提供するのは、租税によって活動する公共性の高い主体(政府や地方自治体)である。フリーライダー問題は、正の外部性から派生する問題である。

これは正の外部性を有する財は、その生産が通例では過少となることによる。

これに対して負の外部性を有する財では、過剰生産の問題が通例では発生するが、これはピグー税などの内部化による解決がはかられる。

なお経済学上のフリーライダーは対価を支払わずに便益を享受する者を意味する。
update:2010年01月28日